スマートホームの仮想アシスタントが警察に通報!? ボーイフレンドを逮捕。

IoTセキュリティニュース

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音声で命令を発信できるスマートホームの仮想アシスタントが、ニューメキシコ州当局に通報。容疑者は暴行容疑で逮捕され、被害者の命を救いました。

報道によると、アメリカニューメキシコ州テヘラスのカップルが口論をしている中、女性の娘の前で男が銃を持って女性を脅していました。

ABCニュースによると、男は女性を殺すと脅し、"保安官に連絡したのか?"と叫びました。すると家の電話に接続していた音声認識が出来るパーソナルアシスタントは、命令と解釈して911(日本の110番/119番にあたる)に電話したということです。

代理人が現場に到着し、女性と娘を救助することに成功しました。その間、危機交渉チームはSWATチームと共に、彼が降伏するまで数時間にわたり容疑者と交渉しました。

女性は軽症を負ったものの、病院での治療が必要なほどではありませんでした。娘も衝撃的な出来事を目撃しましたが、怪我はなかったと警察は述べています。

「このような新技術が緊急サービスに連絡するという予想外の使い方が人の命を救った」とニューメキシコ州ベルナリオの保安官Manuel Gonzales氏はABCに話しました。「このすばらしいテクノロジーが母親と子供を暴力から救った」

この男は、家族に対する暴行、重罪人による銃器・破壊装置の所持、不法監禁など、複数の罪に問われています。

スマートホーム製品が警察の逮捕を手助けした事例はこれだけではありません。去年の12月、アマゾンは殺人事件の解決につながる可能性があるとして、エコーが録音した音声を提出するよう、警察から令状を受けました。

アマゾンエコーの常に話を聞いているという機能については、プライバシーの疑問が持ち上がります。2016年5月、ギズモード社のMatt Novak氏は、FBIがアマゾンエコーを盗聴していたかどうかを調べるために、情報公開の申請を提出しました。当局は当時、「否定も肯定もできない」と答えたと伝えられています。

以前、Bitdefenderは"自分が話した言葉が、自分自身への攻撃に使われる可能性がある"という4分の動画を発表しました。グーグルホームやアマゾンエコーなどのアシスタントが何のデータを取得し、どこに保存しているのかを明らかにするためのプライバシーポリシーを必ずしも提示するわけではない、ということを説明しています。

それでもなお、常に聞いているという機能が時には人の命を救う可能性を秘めている、ということについては励みになるが、最悪の場合、テクノロジーは諸刃の剣となりえるでしょう。

更新情報:

ブロガーからの問い合わせを受け、アマゾンは同社のスマートホームエコーのシステムには911や他の電話番号にかける機能はないということを発表しました。

「アレクサの電話やメッセージサービスは第三機関の電話サービスと接続し、911に電話することはできません」とアマゾンの報道官は述べています。